こんにちは!町野皮ふ科のココナッツです。
今回は、最近新しく導入された爪水虫を調べる検査キットについてご案内します。
爪水虫かどうかを調べる際にまず行うのが、顕微鏡検査です。
その顕微鏡検査で菌が確認できない時に、イムノクロマト法により爪の中の菌抗原を測定することができます。それが白癬菌抗原キット「デルマクイック爪白癬」です。
爪の中あるいは爪表面から採取した材料をキット用の液に入れて混ぜ、リトマス紙のようなものにつけ置いて5~30分程で判定します。
この検査で陽性だった場合、爪水虫と診断します。
陰性だった場合でも水虫ではないと否定するものではない為、少し日をあけてから再検査する場合もあります。
このデルマクイック爪白癬は爪水虫を疑う方にしか行えませんので、足の皮膚の皮むけで水虫を疑われる方には今まで通り顕微鏡検査のみで判断します。
爪水虫は実は多くの方が持っているものなので、爪の先端が一部白くなっている、爪が変形している場合でも、爪水虫の可能性があります。
爪の水虫があると皮膚の水虫がなかなか治らなかったり、家族の方へうつしてしまう可能性も高くなります。新しい検査キットが出たことで今までよりも正確に診断して治療できるようになりました。
気になる爪の症状がある方はお気軽にご相談ください。