こんにちは!町野皮ふ科のごろーちゃんです!
今回は若者から大人まで多くの方が悩まれるニキビについてお話します。
鏡をみるといつのまにかニキビが・・・とがっくりされた経験がある方は多いのではないでしょうか?
「ニキビでわざわざ皮膚科には行きにくい。」「こんな小さなニキビで受診してもいいのかな。」
「ニキビを見せるのが恥ずかしい。」「市販薬で治せばいいや。」
とニキビで皮膚科に受診することをためらっている方もいらっしゃると思います。
そんな方たちに今回の記事をぜひ読んで頂き、受診のきっかけになればと思います♪
【ニキビとは】
ニキビは毛穴の出口が詰まってしまい、その中でアクネ菌が増えることにより炎症が起こってしまう皮膚疾患の1つです。原因として①毛穴の角質が厚くなる②皮脂の過剰分泌があげられます。
思春期の方に多く見られる理由としては、男性ホルモンが増加すると皮脂が過剰に分泌されるためです。皮脂の過剰分泌はニキビの悪化につながるので注意が必要です。
●予防
ニキビの原因を取り除くため洗顔を行います。毎日の洗顔で余分な皮脂を落とし、毛穴詰まりをなくすことが大切になってきます!ただし洗いすぎはNG。肌の潤いに必要な皮脂も落とさないよう洗顔は1日2回にしましょう。泡タイプの洗顔料や石鹸を泡立てて使うことがおススメです!洗いすぎると乾燥や肌荒れの原因になるので気を付けましょう。
●治療
①過酸化べンゾイル(塗り薬:デュアック、べピオ、エピデュオ)
→増殖したアクネ菌を減らし、炎症が起こるのを防ぎます。
また、マイルドなピーリング効果があるので、毛穴詰まりを改善します。
当院の場合、まず抗生剤含有製剤で塗るデュアックをスタートに使用することが多いです。
その後べピオや過酸化ベンゾイルと外用レチノイドの合材であるエピデュオを使うこともあります。
②外用レチノイド(塗り薬:ディフェリン)
→厚くなった角質を剥がし、毛穴に詰まった角栓を取り除きます。
エピデュオに含まれる成分ですが、①の過酸化ベンゾイルが合わない方に単独でディフェリンとして
使うことがあります。
③抗菌薬(塗り薬・飲み薬)
→塗り薬は菌を抑える効果があり、主に炎症を起こした赤ニキビに用いられます。
飲み薬も指定された期間しっかり飲んで頂くことで効果が出るのでご自身の判断で飲むのを中止されないようにしてください。
④その他
当院では漢方薬をニキビ治療に使うこともあります。
塗り薬としては毛穴詰まりを落とすためにオリーブ油を使うこともあります。
イオウ製剤を塗り薬の補助として活用する方もいらっしゃいます。
①の過酸化ベンゾイルは肌に刺激になることが多いので、
それを防ぐために肌荒れ予防の塗り薬を併用することもあるかもしれません。
①~④を併用することで炎症の予防だけでなく悪化と化膿を防いでくれます◎
【ホームケアのポイント】
ニキビに刺激を与えないように顔や顎に髪の毛がかかってしまうのは避けましょう。無意識のうちに顔を触ることが多いと思いますが極力顔を触らないように意識してみましょう。また、頬杖をつかないように注意してください。
最初でお話したように、ニキビで受診することを遠慮される方もいらっしゃるかと思います。
ですがニキビは悪化する前に早めの治療が大切です!
悪化すると治療に時間がかかってしまうほかに、ニキビ跡が残ってしまうことがあります。
市販薬の治療もありますが、自己流のケアではかえってニキビを悪化させてしまうこともあります。
病院で診てもらい自分の症状にあった治療をすれば早くニキビを治すことができます。
町野皮ふ科では1つのニキビから診察・治療を行いますので気軽にいらしてください!
治療は根気が要りますが、3カ月程度で違いがはっきりしてきて半年程度でかなり綺麗になる方が多いです。
きっと良くすることができると思います。ニキビは皮膚科で治療しましょう。