こんにちは。町野皮ふ科TATA♡です。
10月25日にリンヴォックの勉強会がありました。
リンヴォックは12歳以上の比較的重症のアトピー性皮膚炎のかたにおすすめする飲むお薬です。
リンヴォックは1日1回の飲むお薬です。
服薬時間の制限はなく、1日の中で自分の生活スタイルに合った時間に飲むことができます。
この度「1シート7錠」に変更になったこともあり、1週間(7日間)に合わせて飲むことができるので、
飲み忘れなどの防止に役立つかもしれません。
リンヴォックは以前紹介していることもありますので、勉強会の内容と異なりますが、Q&A式にしてみました。
その他の質問もありましたら、来院時に先生またはスタッフへ聞いてみてくださいね。
Q どのような方が対象ですか?
A 12歳以上(体重30Kg以上)から75歳の方。具体的にはステロイド外用剤やプロトピック軟膏などの外用剤を一定期間使用しても十分な効果が得られない方が対象です。
Q 処方をしてもらう前に必要な検査はありますか?
A あります。血液検査と胸部X線(レントゲン)検査が必要です。当院で血液検査は可能ですが、胸部X線(レントゲン)がないので、かかりつけの内科さん、または近医へ紹介状をお作りしますので、ご持参いただいて胸部X線(レントゲン)検査を受けてください。
Q 薬剤費の目安を教えてください。
A
高額医療費制度、医療費助成制度が適用される方もいます。また、企業によって付加給付制度もあります。
こども医療費助成制度、学生などへの医療費助成制度が適用される方もいます。
このような制度を活用すると上記金額より負担を減らすことができます。
また、2ヶ月分の処方ができるようになると、高額医療費制度を活用して2ヶ月に1回の費用負担で済みます。
付加給付制度は、月々の自己負担額が一定額を超えた場合、健康保険組合がその超えた分を負担する制度です。健康保険組合によって異なりますが、自己負担分が2万円程度におさえられることが多いです。
Q 効果がでるのは飲みはじめてどのくらいからですか?
A 臨床試験では2日後から痒みの改善が認められました。16週後には4人に1人は劇的な変化(肌がツルツルピカピカ)も認められました。
Q 食事の影響や飲むタイミングはありますか?
A 食事の影響はありませんので、食事に関係なく飲むことができます。なので、ご自身の生活スタイルに合わせて1日1回いつものお時間にお飲みいただけます。
Q リンヴォックを飲んでいてもコロナワクチンやインフルエンザワクチンは接種できますか?
A できます。コロナワクチンとインフルエンザワクチンは不活化ワクチンなので、接種できます。
ただし生ワクチン(MRワクチン(麻しん風しん混合)・水痘(みずぼうそう)・おたふくかぜ・BCG・ロタウイルス)は内服中は接種できません。
リンヴォックはこれまでも何度かブログでご紹介させていただいていますので、気になる方はこちらもご確認ください。
アトピー性皮膚炎の症状でお悩みを抱えているかたは、ぜひご相談ください。