赤ちゃんの肌荒れ(乳児湿疹)とは
赤ちゃんの肌は、つるつるすべすべして弾力もあり、肌荒れしにくいと誤解されることもありますが、実はとてもデリケートで刺激に弱いのです。赤ちゃんの肌は大人に比べて厚さが薄く、外から加わる力に対して防御力も弱く、水分も失われやすい状態です。表面の角層も薄いためバリアの機能が弱く大人では問題にならないような汗や脂分・よだれなどでも肌が荒れてしまいます。このように、乳児期の肌は弱く、そこに加わった刺激により、肌が荒れて湿疹を生じてしまいます。これが、乳児湿疹です。
お股・おしりのおむつ部位は、尿や便の刺激、おむつによる摩擦などが原因で湿疹となりおむつ皮膚炎とよばれます。誰でも腸の中にいるカビであるカンジダが原因のカンジダ症との区別が難しい場合もあるのでその際は、表面の皮膚を少し取って検査します。
乳児湿疹は肌のデリケートな状態が原因で起こるものなので、毎日のスキンケアや保湿剤で乾燥・バリア機能の低下を防いでいくこともとても大切です。