赤ら顔|町野皮ふ科|坂戸市にっさい花みず木の皮膚科

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赤ら顔

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赤ら顔(酒さ)とは

なかなか治らない顔の赤みに悩んでいる方は、いわゆる赤ら顔(酒さ)かもしれません。

酒さ

  • 酒さとは

    顔の頬、鼻、顎、口回りを中心に、数か月以上に渡って赤みの続く症状で、チリチリ,ピリピリした違和感や、火照りなどが出ることが特徴です。

    かぶれや湿疹等のように、強い痒みが出て、表面がカサカサ荒れるような事はありません。毛細血管という皮膚表面の細かい血管が開いてしまっているので赤く見え、長期に渡り慢性的に続く症状のものです。

    昔はお酒をよく飲む人がなると言われていたので酒さの字に『酒』が使われるようになりましたが、実際にはお酒が原因の事は少ないです。多いのは、30代から40代以降の女性の方で、洗顔のしすぎだったり、化粧水、乳液、美容液のつけすぎ、お化粧等で肌に力が加わって酒さになるケースです。

  • 原因

    酒さの原因は、持って生まれた肌質① + 加わる刺激②~⑧等と考えられています。

     

    ①肌質(刺激に対して過敏に反応してしまう方)

    ②顔の洗いすぎ(グイグイ,ゴシゴシ洗う)、化粧品のつけすぎ

    ③洗顔フォームや化粧水、美容液、ピーリング、パック等が肌にストレス

    ④寒さや暑さ等、温熱による刺激(血管が広がったり閉じたりする)

    ・長時間冷凍庫での作業、熱い窯の前での仕事する方 など

    ⑤辛い食べ物をよく食べる

    ⑥お酒やコーヒー(カフェイン)をよく飲む

    ⑦喫煙

    ⑧ホルモンバランスの異常

  • 症状

    症状は、両頬、両頬から顎につながるフェイスライン、眉間、鼻の頭を中心に赤くなります。特徴的なのが、口のすぐ周りには赤みが出ない事がです。チリチリ、ピリピリした違和感、時間・環境によっては火照ることもあります。1日の間で症状が強くなったり弱くなったりします。赤い所を拡大すると、糸くずのような血管が見える事もあります。これはニキビには見られない特徴です。

     

    1.淡い赤み(あまり盛り上がらない赤ら顔の状態)

    2.徐々に毛穴の所で赤くブツブツ盛り上がりがってくる

    3.鼻の所がボコッと盛り上がってくる(鼻瘤・ビリュウ)

     

    1から3へと症状が進みますが、多くは1の赤ら顔の方が多いです。

町野皮ふ科のこだわり

  • 1
    飲み薬、ぬり薬で積極的に治療していきます。
  • 2
    酒さのきっかけについて考え、注意する点をお伝えしていきます。
  • 3
    お勧めの洗顔フォームや化粧水、ファンデーション等を院内で扱っています。

診察・検査について

肌の状態を確認します。お化粧を落とした状態で皮膚を確認するのが望ましいです。お化粧を落として来院されるのが難しい方は、院内のパウダールームで洗顔をして頂く事も可能なのでスタッフにお声がけ下さい。

毛細血管の拡張を見る為に、ダーモスコピー(強い光を当てて拡大するもの)を使って広がった血管を見る事があります。

 

診察をスムーズにする為に、時間帯によって赤みの症状が出てない事があるので、どの範囲が赤いかをご自身で確認してきて下さい。以下のような加わる刺激になりそうなものがあれば、診察時に教えて下さい。

・いつ頃から 赤み、火照り、違和感が出てきたか

・洗い方や、化粧水、乳液、美容液等は何を使っているか

・コーヒーをよく飲む、辛い物が好き、お酒をよく飲む、熱い所,寒い所でお仕事をする等

 

検査については特別な事はありませんが、毛包虫という、ニキビダニが毛穴の所で悪さをしている場合もあるので、赤いプツッとした所をちょっとだけつまんで顕微鏡で調べる事もあります。

治療法について

酒さは加わる刺激が悪さをする病気なので、日常生活の習慣の中で何が悪さをしているかを確認し、その刺激をさけていただく事が大事です。肌質がもとになって長く続いてしまう症状なので、少し根気がいります。1~2週間では変わらない事が多いのですが、2~3ヶ月と治療をしていくと、一歩ずつ良くなっていく事が期待できます。

  • 処方される薬

    <飲み薬>

    ・ビタミンB2、ビタミンB6

    ・ビブラマイシン(抗生剤)…毛穴での慢性的な炎症を抑える為にニキビでも使われます

     

    <ぬり薬>

    ・アクアチム(抗生剤クリーム)…この薬も慢性的な炎症を抑える働きがあります。

    ・メトロニタゾール …保険の薬ではありませんが、酒さに広く使われる薬です。当院では院内製剤としてお出しする事ができます。

    ・プロトピック …表面の炎症を抑える為に、子供のアトピーで使う薬を使用するケースがあります。

     

    顔のかぶれでよく使うステロイドは、酒さに対しては悪さをしてしまうので通常は使いません。

治療費について

  • 治療費の目安

    保険診療において一般的な3割負担の場合で算定しています。1割負担の方は記載額の1/3、2割負担の方は2/3としてください。受診の際には初診料(850円)や再診料(220円)が必要となり、場合によって必要となる項目として外来管理加算(160円)や処方箋料(200円)等があります。また、処方薬がある場合には院外薬局で調剤料等(400~600円程度)がかかります。

     

    その他に必要に応じて以下の項目がかかります。

  • 内服薬

    ・ビタミンB2 14日分 460円

    ・ビタミンB6 14日分 460円

    ・ビブラマイシン 2錠×14日分 500円

  • その他

    自費での院内製剤の外用薬としてメトロニタゾール 787円(税抜)があります。

    また、当院で販売しているお勧めの物品として、クリンフォーム(肌に優しい洗顔泡フォ-ム)1,000円(税抜)や、モイスチャーローション(低刺激で保湿効果の高い肌に優しい化粧水)4,000円(税抜)、VCローション(酒さの炎症を抑える弱い効果もあるビタミンCを含む化粧水)2,667円(税抜)等があります。

日常生活の注意点

  • 刺激をさける

    なにより刺激をさける事が大切です。洗い方が大事なので、グイグイ,ゴシゴシしないように優しく洗い、刺激の少ない物を使う様にします。コーヒー、辛い物、お酒の取りすぎ、寒暖にも注意が必要です。また、紫外線を避けるようにして下さい。

  • 洗顔フォームなどを見直す

    酒さの症状がある場合は、これまで使用してきた洗顔フォームや化粧水、乳液、日焼け止め等を一度見直してみるのも良いかもしれません。使ってきたものが、気付かないうちに肌にストレスとなり、酒さの原因となっている可能性もあります。

よくある質問

  • すぐには治らないのですか?

    酒さは肌質によるところもあるので、治るのに時間がかかります。ただ一歩一歩良くする事はできます。根気よく治療して下さい。通常3ヶ月以内で改善がみられてきます。

  • 遺伝しますか?

    一般には遺伝しません。ただ、肌質は親子で似ることもあるので、なりやすさは多少あるかもしれません。

  • マスクをしてもいいですか?

    酒さは、加わる刺激で悪くなるので、マスクが肌表面にこすれる事はあまり良くありません。ただ赤みが気になるかと思いますので、必要最低限で使う事を考えてみて下さい。