脂漏性角化症(老人性イボ)とは
お年とともに出てくる老人性のイボです。早い人は20代位から、90歳になるとほぼ100%の人に出るといわれています。多くは40歳以降の特にお顔や頭に多く出てきます。お日さまの光があたる所に出やすいのでよく日に焼けている方、昔焼けたことがある方により出やすいかもしれません。
老人性色素斑といわれるもりあがりのない薄いシミが時間とともにもりあがって脂漏性角化症として変化してくることもあります。お日さまの光があたらないお腹、背中、腰周りなどにも出てくることがあるのですが、これはもって生まれた肌質やちょっとしたウイルスの感染がきっかけになっているといわれています。
毛穴のない場所には出ないので手の平や足の裏に出ることはありませんが、それ以外の場所に出てくる皮膚の悪いものではない良性のできものです。
色は薄い茶色だったり、黒く見えたり、表面がボコボコともりあっがたりもするので悪いものだと考えて受診される方も少なくありません。脂の分泌の多いできものなので、そのためにかゆみが気になることもあるかもしれません。表面が薄くかさぶたのようにはがれて小さくなることもありますが、頭にできると洗髪やブラッシング時にひっかかり出血することもあります。